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下の方にBASARAダテサナ、さわりだけup

こんな感じで始まりましたよ、BASARAダテサナ。こんな堅苦しいのは最初だけです。あーーー、寺院を舞台にしなきゃ良かった><と思いつつも、萌えたんだから仕方ない。早く梵弁シーンに突入したいところです。
あ、史実無視のBASARAストーリー無視の捏造もいいところのダテサナです。
でも政宗様の師である虎哉と信玄が、同じ師(岐秀さん)を持っていたとかって萌えるじゃないですか・・・!!なんて運命!!ディスティニー!!(これは史実通りかと)
まったく話にはいかせられないんですが、調べものがハンパない。結果、躑躅ヶ崎館と長禅寺が1k離れてるか離れてないかくらいの距離(直線距離だが)だったら、弁丸も梵天丸に会いに行けるんじゃないかとwww

まぁ、でも矛盾潰しが一番しんどい過程だったりするんだけどね。

とりあえず、ダテサナはちまちまと日記への更新になるかと。改装してる時間ない。梵弁編が全部終われば、一挙にupとかしたいですねぇ。


梵弁編①


背中で切り揃えられた髪
ふたつ揃った大きなまなこ
高らかに響く澄んだ声音

嗚呼、それらすべて忘却の彼方に押しやってしまって
これほどまで枷になると、先が見えていたなら
己が両手は何をも与えられる全て、跳ね退けたものを

それは春と呼ぶ
強く吹き付けた風に香がのる
仰ぎ見た蒼穹はどこまでも高く
隣で笑う少年の姿は新緑にまぎれた
それら追いかけた日々は色鮮やかなままで
この心の臓の真中に在った

それを例えるなら紅だと
無意識に必然に、
もうずっと奥底に仕舞っていたもの
取り出して愛でることなく

嗚呼、そうか
自分はそれを大切にしていたのかもしれない
決断を下す時期が狂ったのも、その紅が揺れたからか

発砲の沙汰を知らす腕を掲げた一瞬の後
閃く白刃を振り下ろしたその一瞬の後

今までのどの赤よりも鮮やかに散った紅


「弁丸……オレは………」




甲斐は甲府。深緑豊かな山々の尾根をいくつも越え、五山は長禅寺へと入ったのは日も傾き早くも月がその姿を主張しだした頃。十分な雪解けを待ち虎哉と数人の従者を伴って、梵天丸が奥州をたってから6日が経とうとしていた。
虎哉宗乙(こさいそういつ)禅師。父輝宗が梵天丸の為と招聘した高僧。彼との顔合わせは奥州をたつ10日前に遡る。
同盟国でもない敵国ともいえる武田が統べる甲斐へと梵天丸が身を置くことになったのも、彼の要請である。いくら再三の招聘を申し入れた相手の言葉とはいえ、伊達家嫡男である梵天丸が甲斐にたつことをこうも簡単に輝宗が応じたことに解せないものを幼いながらも梵天丸は感じていた。
父の命とあれば、自分は否もなく従う所存である。疱瘡にて右目を醜く侵され、梵天丸の周囲が目まぐるしく変化する中、変わらず自分に慈愛の念を向けてくれる肉親。特に母義姫の梵天丸に対する態度があまりに酷くあったため、なお輝宗に向ける梵天丸の情も大きくあった。
その父が虎哉との甲斐行きを許可したとあれば、いくら胸に思うところがあろうと梵天丸は頷くことしかできない。
ただ、何故敵国の甲斐であるのかだけを問えば、彼は穏やかな口調で、名僧として高名らしからぬ理由を梵天丸に聞かせた。
「甲斐長禅寺にはわたしの師が住持しているのですよ。あと久しぶりに会いたい友がおりまする」
果たして、虎哉と梵天丸が無事甲府入りし、それを見届けたところで従者らは奥州へと戻って行った。
今、虎哉が師岐秀元伯(ぎしゅうげんぱく)禅師が住持する五山の筆頭と謳われる長禅寺に身を寄せることとなったのは梵天丸と虎哉だけである。長旅の気休めもそこそこに、先触れで長の逗留は知らせてあったこととはいえ、改めて謁見の場をもちいてもらい虎哉とともに頭を下げた。
本堂ではなく客殿へと通されていた梵天丸は、床を背に座する我が師となった虎哉の導師を見上げる。老僧ではあるが、眸の色は強く、しかし纏う空気は穏やかであった。
儀礼的な口上も早々に終わり、話が本題へと入ってゆく。奥州の権力者伊達輝宗が嫡子であるということは、当然周囲には秘事であり岐秀以外には伏せられることとなった。
何故、今奥州を離れねばならないのか薄々勘付いていた梵天丸だったが、身分の隠し立てと聞き、ただ離れるだけではすまないのかと聡い梵天丸は嘆息したのだった。
「人手は常に足りないのです」と、朗らかに笑う岐秀に続くようにして「ここならゆっくり修行もできましょう、梵天丸」とやはり穏やかに虎哉は笑って見せた。
寝食はここに住まう者同様、庫裏に身をおくように。虎哉とは同室のようだが、ここに住まう小僧らは一部屋に何人も寝起きしているだろうことを思えば、一応は客人扱いではあるようだった。
「虎哉。あなたがここに来ることは信玄にも伝えておきましたよ。躑躅ヶ崎館は目と鼻の先。明日にはここを訪れることでしょう」
「お心遣い痛み入ります、岐秀様。信玄と顔を合わすのは何年ぶりにございましょうか。今から腕が鳴りまする」
「虎哉様?」
信玄の名を耳にし、途端に好戦的な顔を見せた隣に座する師を梵天丸は訝しげに顔を向けた。
「虎哉は錫杖の遣い手。梵天丸は甲斐の虎とよばれる信玄公をご存じか?」
「はい。御芳名は度々」
輝宗の視野は広い。今は奥州を平定することに尽力をつくしているが、平定成しえた後のことを想定しての外交も欠かさない。勿論、ある程度の周辺諸国の状勢も把握している。その中でも彼の意を引く事柄は、梵天丸の耳にも入れた。
「……思慮深く英邁であられると聞き及んでおりますが」
言い難くそうに梵天丸が己というよりは輝宗が抱いているだろう信玄に対しての評を口にする。他に知特していることも少なくはないが、自分が知っているということが、世話になるとはいえ敵方の人間に伊達の情報網のあらましを与えることは出来ないと梵天丸の口も自然重くなる。
「そうですか。仏門に身をおいた者としては愚弟子としかいいようがありませんが、一国の主としては非のうちどころのない御仁ですよ。あなたとしてはわたしたちよりも学ぶところが余程多い御仁やもしれませんね」


つづく



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