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そーいや、忍者さんセキュリティー強化とかなんとかでビルダーからアップできなくなったんですよね。対処法方があったような気がするが。設定するのめんどくせぇ。。。自分のこの拙いパソ知識でできるかしらん。

そして、また昨日の波の国の話の続きをちょこっとup。
カカサスくさいな。でも完全カプ固定派なので、うちではサイナルくさくともカカサスくさくともナルサスくさくともイタサスくさくとも、私はがっつりサスナルの気持ちで書いておりますので。愛はあっても恋はありません。家族愛やら師弟愛、友愛はおkですけどね。
何が書きたいんだが分からん不明文になってますが、多分波の国で自分のとった行動に1回は後悔してると思うんですよね。サッケさん。認めたくないというか。でもそれを受け入れる(ナルトを受け入れる)ところあたりまで書けたら万歳です。



いまさら波の国②



丁寧に剥がされるガーゼが一枚、一枚とサスケの座る布団の上に散っていく。無造作に置かれたそれには赤黒い丸がひとつ、あるいはふたつと印しのようにあった。
全身に巻かれていた包帯を解けば全ての傷跡に化膿止めの練薬を塗布したガーゼが貼られている。それをカカシが一枚づつ剥がしているのだが、傷口とガーゼが 貼り付き、それを剥がすたび軽くはない痛みがサスケを苛んだ。新たな血がにじんだが、化膿するよりはと傷口を消毒し、またガーゼを当てる。痛まぬようにと きつく包帯を巻かれた。
小さくはない包帯とガーゼの山をみやって、よくも己の体にこれだけの穴をあけてくれたものだと思う。痛みはあるが貫かれたヶ所が機能しないということはないようだった。正しく急所を外しているのだ。そんなことにさえ、サスケは白という少年と自分との歴然とした差を垣間見て、苦いどろりとしたものが胸に広がる感覚に眉を寄せた。
淡々と作業をこなすカカシは、初めこそ傷の状態やサスケの具合を聞いてきていたが、今はそれもなく最後に残った右腕の包帯をまいている。
サスケも声を出すのはまだ痛みがともなうため、率先して話しをしたいわけもなく、大人しくカカシに手当をまかせていた。
なので、ふたりのいる部屋はひどく静かだ。ただ波の音だけが控えめに聞こえていた。
そんな沈黙もやがては終わりをつげる。
「写輪眼を開眼させたんだってな」
手を動かしながらカカシが唐突とも思えるタイミングで、口を開いた。
声を出すことはできたが、サスケは小さく頷くにとどめる。それを見るでもなく気配で察したカカシは言葉を続けた。
「やっぱりお前もうちは一族なんだな」
どこか嬉しげに、しかし少しの憂いをおびた声音にサスケは俯いていた顔をカカシに向ける。
「お前が生きていてくれて嬉しいよ」
決して真面目とは言えない上司の意外な言葉に、サスケは怪訝な表情で返す。ただ自分の生還に感極まっただけでは収まらない何かを感じとって、己の手をとるカカシの顔をじっと伺った。
それに気付いたカカシが、困ったように眉を寄せる。
「オレだって部下の心配くらいはするよ。はい終わり」
包帯も巻き終わり、肩にかけられた寝巻の上に腕をとおす。はだけないようにと袷の端を結ぼうとするカカシの手を軽く遮って、自分で結んだ。指先に一度だけ 痺れるような感覚があったが、問題なく動くそれにやはり舌打ちしたい気分になる。苛ついて仕方がない。今の自分には何もかもが気に触るようだった。
「回りくどいな…はっきり…言ったらどうだ……」
カカシの言葉の端々にまじるものが何であるのか、心当たりのあったサスケが鋭い目を向けた。
「あんた。今回オレがとった行動に腹を……たててるだろう」
手当もおわり散らばった包帯やガーゼを片し終えたカカシが、サスケの言葉に意外そうな顔をする。
「そんなことないに決ってるでしょ。前にも言っただろう。仲間を大切にしない奴はクズだってね」
「そう言ったあんただから…違和感を感じんだよ。確かにオレは仲間を庇ったことでこんな傷を負ってる。あんたの言葉からすればこれは正しい判断なんだろ う?生きてて良かったって言葉は、オレが生きてることによってあんたの負担が軽くなったから出てきた言葉なんじゃないのか?」
カカシは一度目を開くと、目を細めた。笑ったのかもしれなかった。
「つっかかるねぇ」
「違うのか?」
「ちょっと違う…かな」
「完全には否定しないんだな」
マスク越しのため断定できないが、やはりカカシは笑っているようだった。余裕のようにも自嘲のようにもとれるそれに、サスケは苛立ちがつのる。
「別にオレはお前のとった行動がオレの責任だなんて思っちゃいないよ。仲間を大切にするってことが、盲目的に手を差し出すことだなんてお前も思ってないだ ろう?それともオレの言葉に従ったんだって、お前は自分のとった行動を責任転換したかったのか?だからナルトを庇ったのは自分の意志じゃないと……」
お前はそう言いたいの?じっと覗きこんでくる隻眼が、そんな逃げは許さないと言っている。





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