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昨日言ってた個人誌の件ですが、電車の中でちょっとネタというか設定が降ってきました。
でも終わるかな・・・。
設定はまたもや大人サスナル( ̄▽ ̄;)2人が合体というか融合とかしちゃうお話です。あ、セックスじゃないですよ。まぁ似たような感じで書く予定ではありますが(笑
アレです。某星の入った黄色い玉を集めたりしてるのが実はメインの漫画で行われるアレです。まぁそっちより、若木未央さんのイズミ幻戦記からピコンときた感じなんで、シリアス入るかと思いますです。


一応様子見ということで、冒頭をup



目の前にある飴玉のようなソレと、差し出した相手の顔とを交互に見やってナルトは言われた意味を考えあぐねていた。
「早く口に入れちゃってよ、ナルト。ほら、サスケ君も」
ごちゃごちゃと説明されても分からないような機器に埋め尽くされたここは、医療忍術研究班研究長春野サクラの研究室だ。これらをどければナルトの部屋よりも広いだろうと思われるここで、日夜サクラは研究に明け暮れている。
ニコニコと人好きのする笑顔をふりまき、昔馴染みもとい、研究の被験者たちを彼女はうながした。
「えーと、サクラちゃん。もっかい説明してもらってもいいってば?」
かろうじて顔に笑顔を貼りつかせたナルトが、再度の説明を請う。
その瞬間ぎろりと睨まれ、ナルトは首をすくめて縮こまった。その目がこれで最後だからね、と無言で語る。もう一度同じことを言おうものなら無理やり口を開かれ、そこに転がる飴だか丸薬だかを突っ込まれそうな勢いだ。
しかし、そんな白衣を着たらマッドなサイエンティストに変貌してしまうサクラを前にナルトは聞かずにはおれなかった。自分の覚えている限りで今回の実験は断トツに度が過ぎているのではなかろうか。自分の聞き違いであることを希望的観測の極地で願うのだが、耳が遠くなるにはまだまだ早い23歳の男盛り。その確率は限りなくゼロに近かった。
ナルトは隣でだんまりを決め込んでいるサスケはあてにはならないと早々に切り捨て、びびりながらも果敢にサクラへの反旗を翻す第一歩を試みたのだった。
「だから、こっちの白いのが陽のチャクラ丸、こっちの黒いのが陰のチャクラ丸。知ってのとおり陽は陰が、陰は陽があってはじめて一つの要素となりえるから、双方がこれを体内に取り込むことによって、互いが1つになるわけ」
「要するに、オレとサスケがこれを飲んじゃった場合……」
「二人がひとつに融合するってことね」
ナルトの言葉尻をとらえてサクラは嬉々として、そら恐ろしいことを語る。
「ぜってぇヤだってばよ!何でオレがサスケなんかと!」
先ほどよりも簡素かつ率直な彼女の物言いに、ナルトは顔に熱が上がってくるのまぎらわせるように声を荒げることしかできない。
(サスケとひとつになるとかって、そりゃそうゆう意味じゃねぇのは分かってっけど!)
ナルトは反れる思考を正そうと軌道修正するのだが、
「オレもこんなヤツとはごめんだ」
そっぽを向いて拒否るサスケに、ナルトは条件反射でつっかかってしまう。
「なにをー!サスケ!」
「なんだよ」
ふてぶてしく見下ろしてくるサクケの胸倉をナルトがつかもうとしたその時、
「二人とも今日はそこまでにしてくれる?」
いつもの小競り合いに発展しそうだった二人をサクラは笑顔で止めに入った。その裏側にあるものを瞬時に感じ取ったナルトとサスケは、互いに向き合っていた体を無理やりサクラへと向ける。二人とも互いよりも敵に回したくない相手というのが目前の女性であると白状しているようなものだった。
「サスケ君は白い方を、ナルトは黒い方を飲んでね」
ですからまだ一言も飲むとは言っていませんがサクラさん、とナルトは心の中でむせび泣く。サスケといえば普段と変わらずの無表情だが、十中八九ナルトと似たり寄ったりであることは予想がついた。ナルトほどでないにしてもサスケも十分彼女に弱かった。
サスケとひとつになるだなんて勘弁ごめんだが、美貌も腕力もめっぽうあがったりのサクラに再起不能にされるというのも気が進まない。それに結局ボロボロにされた後にソレを口に放り込まれるのだ。それならば、最初から素直に口にした方がマシというもの。結局サスケとひとつになるということに変わりはないのだ。
そうやってサクラの被験者になるという毎度お馴染みの思考回路にはまるのだが、もうこれは惚れた弱み、男の弱み。ナルトは腹をくくる。
「オレってば白い方がいい。なんか黒いのは苦そうだし」
「味なんて両方とも一緒のようなもんよ。それにこれにも意味はあるんだから黒を飲んでよね」
「えー」
「えーじゃないの。サスケ君は火の属性で陽。風のあんたは陰ってワケじゃないけど、そもそも風は相手の属性によって変動するから火が相手の場合は陰。ついでに雷も風相手だと陽で、あんたはまたも陰。分かった?」
「分かんねぇけど、オレってばとにかく陰ってことなんだろ」
「そうゆうこと。あんたが陰ってのも意外な気がするけど、お色気の術だっけ?あれも女で陰よ」
びしりと決め付けられ、ナルトはしぶしぶ黒いチャクラ丸を手に取った。飴玉のようなベタつきはない。
「で、融合ってどんなになるの?すげぇ強くなったりするアレ?30分だけ合体できたり、気を上手く合わせらんなかったら失敗して弱くなっちまったりする……」
「言いたいことは分かるけど、近からず遠からずってところね。だってどうなるかはこれから調べるんだから」
だから二人に来てもらったんでしょ?と、さも当たり前のように彼女はのたまった。
「せ、せめてどのくらいの間、合体してんのかくらい分かんねぇとヤバくない?」
ナルトはかなり乗り気のサクラを前に頑張ってみる。
「このくらいの量じゃ、もっても1時間ってとこよ。反対に1時間は持たせて欲しいの」
さぁ早く、と続きそうなサクラの押しに、ナルトも観念したのか陰のチャクラ丸を口にほうり込む。甘くも苦くもないそれをどうにかこうにか飲み込んだ。特に体の変化はない。
「ほら、サスケ君も」
「だからオレはごめんだと言ってるだろう」
「サスケ君。別に私がやっても構わないのよこの実験。私の変わりにデータをとってくれるんだったらだけど。そんな難しいことじゃないわ。まずは時間とチャクラの内包量と放出量の検出。あ、サスケ君は写輪眼でチャクラの流れが色で見れるのよね、そしたら……」
「分かった。オレがやる」
まだまだ続きそうだったサクラの言葉をさえぎって、サスケは渋々実験協力を承諾した。いくらこの研究の発端者とはいえ、サクラ本人にさせるわけにはいかない。


しかし、これがこの後、大きな変化を二人の間に及ぼすのだが、この時の二人にそんなこと想像などつくわけがなかった。
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