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昨日は、神戸までロストタワー見に行ってきました!!付き合って下さったIちゃん、水青さんありがとうございました~!!
NARUTOの映画を見に行くと夏って感じがします(それ以外何かすることもないとか・・・)

以下ネタばれ(短いから反転ね)

以外にもそよ風伝からのスタート
これが見れただけでも今回の映画は満足(笑
皆で焼肉。今じゃありえんほのぼの風景に二次創作的なにおいを感じ、異様に滾る。
開始早々のサスケちゃんの
「おい、タレ」
の言葉に何の疑問も突っ込みもなく素直に焼肉のタレを取るナルト。

サスケさん、いきなり亭主関白ですか

その後、アラジンと魔法のランプまんまの壷の精?3つの願いを叶えてくれるという。それを下忍たちで奪い合うんですが、オチはやっぱりね~って感じでしたが、大変面白かったです^^

そして、本題ロストタワー。色々賛否両論あるでしょうが、素直に見れば良いのではないかと。考えすぎるとダメだね。でもやっぱりパパはカッコよく始終素敵でした。最後はうるっときた。きっとジヤンプの影響だな。まぁ、前年のが燃え滾った分、残念な感じがせんでもない。でも一番テンション上ったのが、先生’sの若し頃!!

ア、アスマ先生声変わりしてねぇ!!


皆、可愛すぎました。


そして、昨日はアニバサ5話目!!
相変わらずのクオリティの高さに唖然とするぜ。贔屓目もあるけど映画並か映画以上の出来栄えでは?スタッフさんおつです!!
とにかく筆頭がふつくしく、幸村がカッコ可愛いかったです。筆頭の過去話があんだけ幅とってるんだったら、今後幸村の過去話も期待していいってことですよね?絶対やってくれますよね?てか、そろそろ幸村の平服を拝ませて下さいッ!!それか髪おろしたのでもいいから!!筆頭がふつくしいのは十分分かりました!!もうそれ以上は望まない!!伊達主従の絆も分かった!!真田主従くれ!!

次週はアニキな回ですね!!回りでアニキフィーバーきてるようなので、ここらでアニキの考査をしたいと思います!!ああ、来週までが長すぎるうううぅ><

そして、梵弁サイトupの続き
今日の夜にはサイトにup予定。短いけどなんかキリが良かったので。
ここに格納させといて下さい。そして、ようやく梵弁で書きたかったシーンに突入の予感vもっと書くのが早かったらこんなに悶々しないですむのにな!!



『百日紅にて候。』6話目+続き



「はぁああッ!」
「せぃッ!」
さるすべりの下、声高に響くのは威勢の良い子供らの掛け声と、木刀が力任せにぶつかり合う音。
幾分か小振りの木刀を振り上げ、打ち合う姿はまだまだ荒が目立ち拙いものだが、小さいながらも大人顔負けの気迫があった。
間合いを取り直し、刀を下段に構えるのは顔の右半分をさらしで覆った鋭い目付きの黒髪美しい少年。白の小袖を襷に結わえ藍の袴をつけている様は、場所がどこであろうと、なるほど武家の子と見間違えようがない。
それに向かうは両の目を揚々と瞬かせ、長い髪を高い所でひとつに束ねた童女と見紛うばかりの少年。それも彼の装いが撫子の模様が入った砂色の小袖に紅の括 袴をつけていたからに他ならないが、立ち上る程に気迫漲らせ好戦的にも上段で構える姿は、少女の気配を完全に裏切っていた。
勝負の程はやや虎若子の分が悪い。同じ歳と聞けば稽古の延長とはいえ自然気合いも入ろうというもの。早朝の掃除を終わらせ寺院の坊主らが本殿で読経している間、毎朝、梵天丸と虎若子は木刀を握った。
ざりと梵天丸の草履が地面を削り、体が動くに任せ切っ先を定める。
相手の隙を確信持って衝くことは今だ梵天丸には難しい。呼気の乱れ。瞼が目を閉ざす一瞬。そんなもの意識の外に追いやって、己がここだと直感した瞬間を逃さず飛び出した。地を蹴って先に駆けたのは梵天丸。
また激しい打ち合いが始まった。


「あああぁ!また負けたでござる!」
砂利の上に腰を落ろし、負け犬の遠吠え如くごろごろ転がりながら吠える虎若子を、余裕の体で梵天丸は見下ろしていた。
確かに先程の仕合いはさぞ悔しかったであろう。今までにないほど打ち合い拮抗した仕合いは、双方何が何でも勝ちに走る。激しい攻防を繰り返し、息も上がって汗が吹き出す頃、軍配は辛くも梵天丸に上がった。
力量近い競り合いに勝つことは至極難しい。相手合ってこその仕合いとはいえ、最終は己との戦いにもなってくる。そうやって見事もぎ取った勝ちに、梵天丸は辛勝とはいえ満足する。虎若子が砂利を転がり回って悔しがるのも道理であった。
改めて梵天丸の勝敗を数え上げればこの勝率を虎若子が覆すには、相当梵天丸から勝ちを奪っていかなくてはならないだろう。
しかし、初めて彼と手合わせした仕合いは、梵天丸が手痛い負けを貰っていた。その時の悔しさといえば、態度でこそ出してはいなかったものの、目の前の少年と良い勝負だったに違いない。
お家事情とはいえ女子の格好をしている同じ歳の相手。片目であろうと負ける気は全くなかった。同じ年頃では負け無しだった自分である。1つ2つ上の輩でも梵天丸には敵わなかった。こいつに自分が負ける訳がない。
そんな梵天丸の鼻っ柱をこの若子は操る木刀の一撃のように折ってくれたのだ。
それを思い出せば、今梵天丸の目の前で悔しさに顔を歪め、必死に涙を堪える虎若子の様子は正直悦である。
「梵天丸殿!もうひと勝負お願いいたす!」
呼吸も調わぬうちに勝負を申し込まれ、梵天丸は肩を竦めた。
「お前まだ動けねぇだろ」
「大丈夫でござる!」
「まぁ待てよ。それにもうすぐ朝餉だろ。食いっぱぐれは御免だ」
身を乗り出していた虎若子は梵天丸の言葉に、「そ、それはそうでござるな」と矛先を引っ込める。
一度、ふたりは朝餉を逃したことがあった。理由は言わずもがな、時も忘れて打ち合っていた結果の所業だ。朝餉の後は、学問の時間。育ち盛りの子供らの腹 は、机に向かって書物に目を通すだけでも大仰に騒ぎ出す。ようやくこぎ付けた昼餉の時には、二人我先にと競う様にして湯気立つ椀に手を伸ばしていた。勿 論、行儀が悪いと叱責されたことは言うまでもない。
「それにしても、悔しいでござるなぁ」
虎若子は放り出していた木刀を手にとり、ここ数日で確実に酷くなったささくれを撫でた。
「最初は勝てておったのに」
「おい」
「なんでござろう」
「何で勝てねぇか教えてやろうか」
にやりと唇の端を吊り上げ、梵天丸が手招く素振りを見せる。
それにムッとしたように、虎若子は顔を背けた。
「いくら梵天丸殿とはいえ、敵に教えを請おうとは思わん」
完全に拗ねてしまったらしい相手の機嫌を取る訳でもなく、ともすれば挑発しているかのような態度で梵天丸は笑みを深める。
「自分の弱点くらいは知っておいた方がいいんじゃねぇのか」
言い方を変えて再度揺さぶれば、虎の若子はしぶしぶといった様子で近づいてきた。 頬をぷくりと膨らませているのは無意識だろう、そんな年相応の裏表のない幼い仕種に梵天丸は好感を持つ。
「それがしの弱点とはどうゆうことであろう」
「いつも通り木刀構えてみな」
立ち上がろうとする相手を目で制し、虎若子と同じように梵天丸も自分の木刀を構える。
「これがなにか?梵天……」
言葉尻を切るように何も言わずすっと切っ先を若子へと向ければ、きっと睨みつけてくる。
それも笑みで返し、
「お前もやってみろ」
「梵天丸殿?」
困惑したように、若子が名を呼ぶ。
「早くしろよ。腕が疲れる」
「こうでござろうか?」
訳が分からないと顔に書いて、言われた通り腕を上げる。己の喉元をかすめる梵天丸の刃先をちらと見遣って、あ…と小さく声が漏れた。それを合図に梵天丸が腕を下ろす。
「分かったか?」
遅れて腕を下ろした若子が、やはり悔しそうに梵天丸を見上げた。
「お前、木刀を短く持ちすぎなんだよ。確かにそうすると軽くなるかもしれねぇが、同時に間合いが狭くなる。それにオレの方が腕も長そうだしな」
「それがし気付いておらんかった」
じっと己の手を見下ろし、そんなことをぽつりとこぼす。
「お前と初めて仕合った時、すげぇやりにくかったんだよ。お前やけに速いしな」
それに加え片目の梵天丸は遠近を掴むのが苦手だ。感覚に頼るのではなく、見て憶測しなければならない。今まであまり気にしたことはなかったが、劣勢の中それに気付けたのは大きかった。
「だから一撃の当たりが弱い。流しちまっても構わねぇが、受けて迫り合ってもオレが勝つ」
確信を持って言う梵天丸に虎若子は悔しそうに、しかし己の手を見つめる眸に負の色は見当たらない。
「それがしには力が足りぬということか」
「要するにそうゆうことだ。短く持つ癖を直すか、獲物を変えるかだな。例えば今より細くて長いやつとかに」
「今よりも細くて長い獲物……?」
顔に手をやり虎若子は考えるそぶりを見せる。そしてすぐに、
「槍……でござろうか」
「しかねぇだろうな」
梵天丸は虎若子の応えに、唇の端を持ち上げ頷いた。
「重さはあるだろうが、使い方によっちゃ重さなんて無くなる」
「おお!それは凄いでござる!」
誇大には違いないが、あながち嘘でもないだろう。全て重い鉄で作らせた錫杖を木棒のように振るう虎哉の言葉を信じるのであればだが。
「梵天丸殿との鍛練は本当に勉強になりまするな!お館様にここに残れと言われた時は、それがしお館様に見捨てられたのかと心細く思うたが、ここは学ぶこと も多く、何より楽しくあり申す!ここにおることがそれがしの為になると、お館様は全てを見越しておったのだろうと今なら思えるでござる!」
両の拳を構えて感極まったように虎若子の長口上が続く。
それに片眉を上げて、梵天丸はどこか面倒くさそうに感想を述べた。
「アンタが楽しく学べて、オレも退屈せずにすむのは結構なことだが、アンタのその堅っ苦しい言い方はどうにかならねぇのか?」
きょとんとした顔を向けてくる虎若子を、立てた膝に頬杖を付いた梵天丸が見返す。
「そうは申されても、これは直しようがござらん!梵天丸殿こそ、その砕け切った物言いどうにかならんものか」
相手が頷きこそすれ己が諭されるとは……。かくりと首を落とし梵天丸は嘆息する。
いつから人質として甲斐の虎の元にいるのかは知らないが、始終あの調子であるというのなら直しようがないというのも致し方ないのかもしれないが……。
「せめて、敬称ははずせよ。それくらいは出来るだろ」
そもそも窮屈な事が苦手な梵天丸である。ただでさえ暑苦しい物言いの虎の若子。せめてもう少しどうにかならないものだろうか。
「敬称をはずせとは、それがしに梵天丸殿を呼び捨てろと申すのか?」
「何か問題があるか?」
即答で無理だと言わないことから、そこまで抵抗のあることではないのだろう。それでも律儀に思案顔で唸りだした虎若子に、言いたいことがあるなら早く言えと梵天丸は目で促す。
「呼ばれる名を持たんそれがしが、梵天丸殿を呼び捨てるなど失礼でなかろうか」
「そんなこと気にすんな。どうせオレは『おい』とか『お前』呼ばわりだろうが。で、呼ぶのか呼ばねぇのかどっちだ」
「善処…致す。それにしても、やはり名がないのは不便であろうか。それがしは呼ばれる身ゆえ、特に不自由を感じることはござらんかったが」
「確かに困るのは呼ぶ方だな」
「それがしの身内どもはみな若子と呼んでおる。梵天丸……殿も……」
「ついでに言うくらいなら、敬称は略せ」
「う、うむ」
言い難そうに唇を歪めてはいるものの、意識はしているようでどうにもぎこちない。
「それとオレは若子なんて呼ばねぇぞ」
きっとこの女子の格好をした愛らしい童は、故郷の上田でもここ甲斐でも親しみを込めて、真田の若子様なり、虎の若子なりと呼ばれているのだろう。心情的に反発を覚えてしまったのは、奥州に戻れば己こそがそう呼ばれる立場であると胸にあるからか、それとも。
「やはり梵天丸……には呼びにくいでござるか」
特に落胆した様子もなく、なれば、と虎若子は言葉を続ける。
「それがしを『弁丸』とお呼び下され」
「アンタ名がないんじゃなかったのか?」
訝しげに梵天丸が柳眉を寄せた。
「弁丸とはそれがしの弟の名にござる」
にこと破顔して虎の若子は大事そうにその名を再度口にした。

今は武田に身を置く虎若子だが、親兄弟は信州の上田城にて家政しているとのこと。甲斐の虎との様子を目の当たりにしたことから忘れてしまいそうになるが、彼はあくまで人質なのである。遠く離れた弟のことを懐かしそうに、そして慈愛の念を込めた眸で梵天丸に話して聞かせた。
「先日、甲斐に桜の花が咲き始めた頃、上田に帰郷して参ったのだが、やはりそれがしと同じように赤い着物を着せられておって、まるで愛らしい童女のようでござった」
己も愛らしい童女の格好をしておきながら生真面目に言う様が可笑しく、しかし彼の言う愛らしいは情があっての言葉だろうと、梵天丸は米沢をたつ際、自分も行くのだと泣いてすがった弟竺丸を思って聞いた。
可愛い弟。母義姫の愛を一身に受け、真っ直ぐ素直に成長する弟。
梵天丸が疱瘡を患うまで、兄は伊達を背負い弟はその兄を支え更なる伊達家の繁栄を、と兄弟仲良きことをことほがれた。
父輝宗には幼き頃より何に置いても引けを取らぬようにと、あらゆる方面での師を与えられ父直々に教えも賜った。母義姫に会いに行けば季節の菓子を振舞われ、溢れんばかりの情を貰い受けた。弟竺丸とは喧嘩もしたが春には花を愛で、夏には虫を取りに行き、長い冬には共に春を待った。もちろん、家臣ら城の者も見目麗しく聡明であった兄弟二人の成長を喜び、そして可愛いがった。
そう、梵天丸が疱瘡を患うまでは、万事が上手くいっていたのだ。
この名のどこに疫を祓う力があったのか、清浄を現すとは聞いて呆れる。己の顔には不浄が残り、その不浄を持つ自分は強堅であらねばならない伊達家には相応しくないと、一部の家臣が主張し始め結局はお家を分裂させた。
常人より劣る人物を伊達の頂きに据えることはできぬと。
不浄の者となった梵天丸の替わりに担がれたのは1つ下の竺丸。母義姫の寵児。
病床に臥す兄に毎日花を届けさせた、優しい梵天丸の弟。しかし、目に見えて派閥が激化してくれば、情だけではない思いを抱かせる対象になりつつあるのも事実。
そんな複雑な心情を抱える梵天丸からして、目の前の虎若子が弟に対して語る声音はどこまでも純粋でてらいのないもの。胸の奥がちくりと痛んだが、梵天丸は気づかない振りをした。
自分とは違い過ぎる相手。人質としてここにいるはずの彼の中に、自分と同じ色を見つけることは出来なかった。
もし巣の中に己に仇なす外敵がいたと知れば、それでもこの虎若子は手を差し伸べるのか。
ほととぎすの雛のように情をかけるのだろうか。
「……アンタと弟は似てるのか?」
憂いを感じながらも、梵天丸は聞きたいことと違う言葉を選ぶ。
「どうでござろう。御髪は異なるようにと城の者にはよう言われたでござるが」
「似てるんじゃねぇか」
「弁丸は2つも下。それがし、あんなに小さくはござらん」
憤慨したように虎若子が言う。
「顔のことを言ってんだがな……。まぁ、名があるってのは有難い。アンタが問題ないならそう呼ばせてもらう」
「問題などござらんが」
「名無しってのにも意味があるんだろう?」
梵天丸はあの日、虎哉に遮られた問いをした。
女子の装いをさせる以上に身を守るような事を課さねばならない、何らかの理由があるはずだった。
例えば病弱であるというのがそれに当たりそうなものだが、今の虎若子を見ればその限りではない。
「それがし、7つの歳まで生きられぬと言われたでござる」
「それって大問題だろ。アンタ、持病でもあるのか?」
梵天丸の家でも吉凶を占う占術師はいた。時に軍師の役割もする彼らは主の子が生まれれば、必ずその子の先を占い、祝福と加護を祈祷した。
問題ないという虎若子の言葉から、病に打ち勝ったのかと一瞬思いはしたが、以前女子の格好をしていたからこそ大病にはかかったことがないと言っていた事を思い出す。
「至って健康でござる。だからお気になされるな。それに弁丸という名はそれがしが署名に使っている名でもあるのだ」
にこと笑って虎若子は大きく頷いた。
どこか慕う表情。竺丸と被る。弟はこれ程に強い覇気は持ち合わせてはいないけれど、疑うことを知らない眸の色は同じだった。
「なら今からアンタを弁丸と呼ばせてもらう」
特別を手にした。
「それがしも貴殿を梵天丸と呼ばせてもらうでござる」
特別を許した。
まさかそれを後悔する日がくるだなんて思いもせず。

果たして、うぐいすの雛であるのは梵天丸、弁丸のどちら、それとも……。



つづく


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