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下のが暗いので、ログ流し的意図で、短いけどUP!!

サトリサスケ②タイトル未定

私立木葉学園高校1年うちはサスケ。彼は人とは違う特殊な能力を持っていた。ものごころついた時より人の心の声がきこえるのだ。
正直、有難迷惑な能力だと思う。こんなものなくたって人は生きていけるし、支障ないはずなのだ。確かにこの能力のおかげで何においてもそつなく対処してきたのだろうけれど、それでも煩わしい思いをしたことのほうが圧倒的に多い。
おしつけがましい好意、聞くに堪えない嫉み、心の声は容赦なくサスケの意識に入り込む。
しかし今ではどんな醜い心の声を聞こうが態度にあらわれることはない。
些細なことにでも彼らの声に反応するこは危ぶまれた。
奇異な目で見られるだけじゃない。サスケの人生をも狂わせる事態に発展することは目に見えている。
(汚いやつらばっかだ……)
この能力のせいかサスケの感情の起伏は極端に少ない。
世間一般の15歳にはみることのない冷静さととを身につけていた。そんなサスケの調子を狂わせるのは兄のイタチだけだった。
サスケの能力とて万能ではない。特に強く感情が動いたときなどに、その声はサスケの頭の中に響いた。
その点ではイタチはサスケにとって何を考えているのかつかめない男だった。
普段はほとんど彼の声は聞こえない。何も考えてないのか、はたまたサスケ同様感情の起伏が極端に少ないか。今朝のように彼の声がはっきり聞こえるのは稀だ。よほど今の彼は糖分が足りてないのだろう。
最近のイタチは忙しい。言葉、顔、態度に全くといっていいほどでないので気づきにくいが、今朝の彼の団子にたいする執着ぶりからしてかなり煮詰まっているはずだった。
サスケの兄は現在医大生だ。定期的に課されるらしい今回のレポートがそろそろ終盤にかかっていることを兄の様子からサスケは知る。
(帰りにこのみ屋の団子でも買ってやるか)
素っ気ない態度をとり自覚がないながらもサスケは結構なブラコンの気があった。
『……このクラスにも……外部入学の子がいるみたいだ……』
本日の予定を立て終えたサスケの意識に自然に入ってくる誰かの声。
『……あいつかな。目立つヤツだな……』
教室という喧騒の中にあってそれらの声は直接脳に響くように鮮明だ。様々な声の中、煩わしい雑音はカットしてしまおうと思ったとき。
『……あ、うちはの前の席のヤツかな……』
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